ワイゼル トピックス2007
09月10日 | 大阪支社社員、永井康晴 ヨーロッパ特許庁にて特許検索研修 |
欧州特許庁の「Search Matters 2007」が本年も開催されました。 「Search Matters 2007」とは、欧州特許庁の審査官が特許調査のノウハウを広く公開することで、特許調査に携わる者の技術向上を目的とするセミナーです。 弊社は、この「Search Matters」に毎年一人ずつ参加しており、今年で6回目の参加となります。 「Search Matters 2007」は、オランダのハーグで開催され(9月10日/11日)、ヨーロッパをはじめ世界各地から参加者が集いました。 講義の内容は、審査官がお勧めする検索ツールの使い方にはじまり、IPC(国際特許分類)付与に関する考え方、ECLA(ヨーロッパ特許分類)を使いこなすポイント、特定の技術分野(例えば、医薬・バイオ)を深く理解するための技術説明など、全部で約30種類の講義から構成されています。 また今回のセミナーのポイントの一つとして、欧州特許庁の審査官および各国のサーチャー(特許検索者)と話をする機会がありました。 これらの講義など研修中に得た情報の中から、皆様のお役に立ちそうな数点についてご案内をさせていただきます。 (1)EPC2000(欧州特許条約) まず、EPC2000(欧州特許条約)改正に関する話題をご案内いたします。 EPC2000は2007年12月13日に施行されました。 ご存知のように、EPC2000は、出願を日本語で行えるなど、日本の出願人においても有益な改正を含んでいます。(ただし、出願後所定の期間が経過するまでに、英文翻訳などの提出が必要です。EPC第14条(2))。 このEPC2000において、特許調査と関連が深い改正の1つに、EPC第124条(Information on prior art;先行技術の情報)が挙げられます。 EPC第124条(1)を要約すると、「ヨーロッパ特許庁は、欧州特許出願の際に考慮した先行情報の提供を求めることができる」とあります。 また、第124条(2)には「ヨーロッパ特許庁は、出願人が先行情報の提供に応じない場合、出願を取下げる(却下する)ことができる。」ともあります。 したがって、欧州特許庁においても、先行技術文献の提出が重要視されることになります。 今回のセミナーでは、日本をはじめとするアジア地域(特に中国、韓国、インド)の先行文献調査に関する関心度が高く、今後も多くの議論が交わされることと思慮されます。 (2)重要語句にハイライトを使っていますか? 明細書を精査する際の補助ツールとして、文字のハイライト機能が挙げられます。 欧州特許庁の審査官も積極的にハイライト表示を用いており、調査漏れを防ぐこと、及び調査効率を上げることにおいて有用であることが明らかになっております。 このハイライト機能を使うための無料の各種ツールバーがインターネットで配布されていますので、一度お試し下さい。 (右画像はGoogle™ツールバーの場合。) 検索ワードを入力し、黄色いペンのような「ハイライトマーク」をonにすると画面上のワードをハイライト表示することができます。 (3)気軽に特許や文献の検索ができるGoogle™ Google™のサービスを活用することで、気軽に検索を行えます。 まず、米国特許商標庁に登録されている700万件以上の特許から検索を行えるGoogle Patent Searchが挙げられます。 Google Patent Searchは、キーワードや発明者、特許番号、タイトル、発行日などをオプションで入力して検索することが可能です。 次に、Google Scholarは、日本を含む海外の学術論文・文献を調査することが出来ます。 無料で手軽な検索にGoogle™を活用することも1つの方法ではないでしょうか。 弊社では外国文献(特許公報及び一般技術文献)を調査する業務も承っております。 詳細は「外国文献調査」をご覧下さい。 また、外国出願業務の経験の深い翻訳者を擁し、諸外国一流事務所と提携し,低廉な費用で迅速に外国特許出願サービスを提供していますので、是非ご利用頂きます様お願い申し上げます。 詳細は「外国特許出願サービス」をご覧下さい。 (記)株式会社ワイゼル大阪支社 永井 康晴
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06月17日 | 関西特許情報センター振興会創立50周年記念事業「特許検索競技大会」に 協力 |
関西特許情報センター振興会の創立50周年記念事業の一環として6月17日(日)に関西特許情報センターにおいて 「特許検索競技大会」が開催されました。 大会は、電気・機械、バイオ・医薬・食品、化学・ナノテクの3分野から出題され、54名の応募者から抽選で選ばれた40名中、欠席者を除く39名の解答者がそのうちの1問を選んで解答する方法で実施されました。 (設立部会メンバー山田和彦氏提供の競技大会写真)
優勝の酒井 美里 様、 準優勝の原 潔 様は何れも電気・機械の問題を選択された方でした。 最近の特許データベースは目覚しい進歩を遂げており、特許のサーチャーはデータベース毎の特徴を生かした検索を行うとともに、特許の検索手法に習熟することが必要とされています。 優勝の酒井美里様がブログに特許検索大会参戦記(1〜5)を掲載されていますので、ご参照下さい。 競技大会の詳細は次の関西特許情報センター振興会ニュースレターNo.108をご覧下さい。 さて、弊社大阪副支社長 渡辺温は、同競技大会の出題委員として円滑な開催に協力しました。 きっかけは、知的財産協会の情報検索委員会OBとして、昨年12月に淡路島で開催されたOB会に出席したときに、本大会の話があり、OB会として協力しようということで、委員をやらせていただくことになりました。 当初は、そのような大会が限られた設備で可能なのかということから検討し、各方面のご協力の下に、漸く実施にこぎつけました。 しかしながら、特許データベースの検索競技大会は初めて経験する大会であり、解答者が充分検索能力を発揮できるよう万全の体制で臨むため、開催までは気の抜けない状況が続きました。 皆様の積極的なご参加、ご協力を得て、無事に大会が開催されましたことを、特許検索競技会設立部会メンバーの一人として感謝いたしております。 (記)株式会社ワイゼル大阪支社 副支社長 渡辺 温
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04月26日 | 関西特許情報センター振興会創立50周年記念事業「特許検索競技大会」の ご紹介 |
既に関西特許情報センター振興会からのご案内の通り、
(http://www.k-pic.jp/topics/tokkyokensaku.pdf)
同振興会の創立50周年記念事業の一環として6月17日(日)に関西特許情報センターにおいて「特許検索競技大会」が開催されることになりました。 本大会は各企業、特許事務所、特許調査業者の特許情報検索担当者および特許情報検索の経験のある個人ならびに学生を対象として、その特許サーチャーとしての技能を競うもので、そのような制度は今回が初めてと思います。 最近の特許データベースは目覚しい進歩を遂げており、特許サーチャーはデータベース毎の特徴を生かした検索を行うとともに、データベース内の特に特許の検索手法に習熟することが必要とされています。 さて、弊社大阪副支社長 渡辺温は、同競技大会の出題委員として円滑な開催のために努力しております。 同委員になったきっかけは、知的財産協会の情報検索委員会OBとして、昨年12月に淡路島で開催されたOB会に出席したときに、本大会の話があり、OB会として協力しようということで、委員をやらせていただくことになりました。 当初は、そのような大会が限られた設備で可能なのかということから検討し、各方面のご協力の下に、漸く実施にこぎつけました。 しかしながら、出題委員として初めての大会であり万全の体制で臨むため、開催までは気の抜けない状況が続くと思われます。 皆様の積極的なご参加、ご協力を得て、無事に大会が開催されることを念じております。 (記)株式会社ワイゼル大阪支社 副支社長 渡辺 温
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Yutaka WATANABE Osaka Branch Vice President Search (Biotechnology, Pharmaceutics, Chemistry) BA in Pharmaceutics He worked in the IP department of TAKEDA Pharmaceutical Company Limited |
04月01日 | 2007年4月1日 ワイゼル名古屋支社満1才 |
昨年4月に開設した名古屋支社。この4月1日で1年が経過し2年目を迎えます。 皆様から多くのご指導ご鞭撻をいただき実りある1年とすることができました。 支社スタッフも、末長清和(前湯浅電池、(独)工業所有権情報・研修館 指導員)、 鵜原賢治(元東レ・デユポン、工業所有権協力センター;本社で実習中、6月より支社勤務予定)を迎え、さらなるステップアップを目指します。 事務所探しから始めた支社開設。あっという間の1年でした。愛知県内のお客様以外にも、関東、関西のお客様との打合せにも週1回を超えるペースで出張しています。 お問い合わせ等がありましたら気軽に声をかけてください。いつでも、どこへでもお伺いします。 今後ともよろしくお願いいたします。 取締役 名古屋支社長 千葉健一
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<名古屋支社案内図> 愛知環状鉄道 新豊田駅 徒歩4分 名鉄 豊田市駅 徒歩7分 〒471-0034 愛知県豊田市小坂本町1-13-11 富士火災豊田ビル TEL(0565)37-8255 FAX (0565)37-8377 |
04月01日 | 2007年4月1日 大阪支社開設より2年経過 |
大阪支社長藤松喜久次(元TCM株式会社 技術部長、金沢大学工学部講師―知的財産担当教官―)、 副支社長渡辺 温(ゆたか)(元武田薬品工業株式会社 知的財産部)、 調査・翻訳担当永井康晴(元在阪特許事務所 特許技術者)及び総務担当上原奈々美の4名が、お陰さまで調査、翻訳を中心とする沢山の業務に追われながらも、 日々精一杯、頑張っています。 なお、先頃まで社員であった調査担当の森 久子及び翻訳担当の屋代菜海の2名は、弊社の夫々登録調査員、同翻訳者として引き続きサポートしてくれています。 また現在、大阪支社では業容の拡大を図り、調査、翻訳担当の優秀スタッフ若干名を募集中です(詳しくは、「採用情報」欄をご覧下さい)。 ただもう無我夢中で毎日を過ごして来て、気が付けば早や2年が経っていたと言うのが実感です。 大阪、神戸、京都を初めとする近畿一円に止まらず、時折関東、東海地区のお客様からもお声を掛けて頂くことがあり、その都度元気に飛び回っております。 先ずは「石の上にも3年」目をより一層充実させるため、皆様の倍旧のご支援を改めてお願い申し上げる次第です。 大阪支社長 藤松喜久次
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<大阪支社案内図> 地下鉄 四つ橋線 『肥後橋駅』 7番出口3分 御堂筋線 『淀屋橋駅』 13番出口5分 中央線 『本町駅』より7分 阪神高速道路各ランプより車3分 〒550-0003大阪市西区京町堀1-4-16 センチュリービル5F TEL(06)6447-1255 FAX (06)6447-1256 |